Owner Chef

Owner Chef


1956年生まれ。
大人になったら「世界で認められる人になりたい」というのが子供のころからの夢でした。
幼少時代から人一倍人を喜ばせることが得意で、そして食べることがなによりも大好き!そこで彼が選んだのは調理人の道でした。
14歳から、イスタンブールのレストランで見習いを始め、アンカラでピザ屋をオープン。
そしてその後、イスタンブールでレストランをオープン。

1987年、トルコから初めてのコックとして来日し、日本初のトルコレストランにて5年間シェフを務めました。当時はまだ日本におけるトルコの認知度は浅く、彼は「日本に来たばかりのころは不自由なことばかりでした・・」と振り返ります。言葉ももちろん分かりません。料理に使う食材にも苦戦しました。たとえば野菜一つにしても、日本のものはトルコのそれに比べ水気が多く、味が薄い・・、現地の味を忠実に再現するためには食材選びからのスタートです。
なんといっても日本初のトルコレストランですから、紆余曲折だらけの日々でした。

そして来日から5年後、努力の積み重ねをバネに、1993年、新宿に「ボスボラスハサン」を開店。
当時、日本ではまだまだトルコ料理になじみがありませんでしたから、まずはトルコを広く、多くの人に知ってもらうことから彼は動き出しました。
各企業とのコラボレーションや講演、料理教室、テレビ、雑誌、新聞などのメディアを通じて、トルコ料理の普及に努めました。また、彼のお店に来るお客さんには持ち前のオープンマインドで積極的に話しかけ、ココロからのもてなしをするよう心がけました。

そして現在、日本国内でもトルコ料理店が広く認知されるようになりました。また、日本からトルコへの旅行者数も年々増加する傾向にあります。このようなきっかけをつくったのは、彼の功績と言っても過言ではないでしょう。

2008年1月、市ヶ谷に2号店をオープン。続けて新宿に3号店もオープン。
創業以来の現地そのままの味をかたくなに守り続け、高い評価を得ることで、ゆるぎない基盤を築き上げたボスボラスハサンは、多くの人々を魅了してきました。肩のこらない、気取らない「ボスボラスハサン」のトルコの味を誰にでも楽しんでもらうこと、それが彼の願いです。
これからも彼は、日本におけるトルコ料理の普及に日々邁進していきます。


  著作:「トルコ料理(柴田書店)、王様のキッチン・焼きたてパンの誘惑(河出書房新社)」ほか

bosphorushasan
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